江戸時代中期に和歌山県で考案された「手火山製法」。鰹の身質をほとんど損うことなく気品ある香りを生み、その旨味を最大限に引き出す秘伝の技法です。手火山の名の由来は、職人が自らの「手」で熱さを確かめ釜の「火」を調整し、積み上げたセイロの「山」を頻繁に組み替えた事に拠ります。しかし製造過程の労量が大変過大な製法のため、現存しているのは全世界で当社とわずか数社しかありません。

 この技法を守るため水産資源の豊富な南シナ海に面したベトナムの自社工場で、日本の職人が長きに渡り現地のスタッフに指導して参りました。現地の従業員には入社して30年近く製造に携わる者もおり、守るべき手火山製法の伝統技法を受け継いでおります。

 また熱帯の北限に位置する事から周辺にはサクラの照葉樹が自生しており、それらを薪として常用しております。その香りが日本の皆様に届きましたら大変幸甚でございます。